血の罠

ダーク系

血の罠

W市…人工二十万人の地方都市である。安倍コンツェルンから「東京から離れろ」と脅された鬼山龍児はW市に滞在していた。W市で行われる市長選に目をつけた龍児は数々の裏工作を行なっていた。龍児の工作で市長となったW市の元警察署長だったがその後も龍児が行う大量殺戮に恐れを抱く。「…このままだと儂らとていつ殺られるか分かったもんじゃない!」市長が恐れを抱く中、安倍コンツェルンが龍児抹殺の為に再び動き出す。それは無期懲役囚の脱獄させ鬼山龍児を殺す事…超法規的措置であった。無期懲役囚達との戦い、追う安倍コンツェルン一派。鬼山龍児の最後の戦いが始まる。鬼才・前田俊夫が描くピカレスクロマン、ここに完結!
ダーク系

血の罠

彼の名前は鬼山龍児。学生。昼休み、机の上に広げるのは白飯に梅干しひとつだけの日の丸弁当。貧しさは、彼にとって当たり前の風景だった。家に帰れば、待っているのは酒に溺れた父の暴力。殴られ、蹴られ、人格を踏みにじられる日々。龍児の胸の奥には、行き場のない怒りが静かに蓄積していく。ある夜――限界を超えた少年は、ついに父を殺してしまう。それは解放のはずだった。だが龍児の中で何かが壊れ、そして目覚める。彼に密かに好意を寄せる一人の女性…。そして理想を叫び、街頭でカンパをつのる学生運動のカップル。大人たちの欺瞞、偽善、革命の言葉。龍児の目には、すべてが歪んで映る。父殺しをきっかけに、少年の凶行は止まらない。これは、暴力に育てられた少年が「世界」と戦う物語。鬼才・前田俊夫が描く長編ピカレスクロマン始動!